海に興味・関心がある小学4年生から中学3年生までの子どもたち「海のキッズサポーター」。

「海のキッズサポーター」は、海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加しながら、海への理解を深め、海のミライを考えていく、個性豊かな子どもたちです。

今回は山形県の「海のキッズサポーター」、ゆうせいくん（小6）の「やまがた海洋塾」の活動をご紹介します！

魚がとても好きでお父さんとよく釣りにも行く、ゆうせいくん。

「釣れた魚をさばいて食べるのは、本当においしいよ。」と、アジやキスなど最近釣った魚や、そしてそれらをお刺身や天ぷらなどにする調理法を教えてくれました。

すぐに誰とでも仲良しになってしまう元気いっぱいのゆうせいくんは、「やまがた海洋塾」で仲良しになったお友達と、将来は水産高校に進学してまた会おう！と友情を誓い合い、熱く夢を語り合っていました。

海洋塾で庄内の海を満喫！発見と驚き、学びの連続

初日の午前は庄内の海岸線の長さや庄内浜でとれる代表的な魚・ハタハタの生態などについて学習した後、加茂水産高の漁業実習船「鳥海丸」に乗船。

航行中に漁船や貨物船とすれ違いながら、庄内砂丘を船上から観察。海の生き物がすきなゆうせいくんは、ガイドの畠中先生に「ここではどんな魚がとれますか」など積極的に質問していました。

加茂港に到着後は、庄内浜で取れる季節ごとの魚や漁業の種類について学び、地元漁師の加藤先生から小舟を操り、サザエやアワビをとる磯見漁を見学。

ゆうせいくんの将来の夢は漁師ということもあり、磯見漁に興味津々です。

早速海中をのぞくガラス箱と、長さ5メートルほどのもりで貝をとる磯見漁に挑戦しますが、「水のせいで距離感がつかめない」と四苦八苦。熟練の技で軽々とサザエをつかむ加藤先生に、みんな一同に羨望のまなざしで歓声と万雷の拍手！

そしてこの日の最後は、加茂水産高の田代先生から、ライフジャケットの正しい着用法や、水難事故に備えた空のペットボトルを使った浮力体験、という海のそなえを学習しました。

この日の振り返りに「山形の海の魅力は、広くてキレイ。すごく透き通っていて、魚がたくさんいた！」と話すゆうせいくん。庄内の海を満喫して、発見と驚き、学びの連続の一日となりました。

海洋塾の経験を活かして、これからの海のミライを守るアイデアへ発展！

    

最終日の午前は　渚の交番「カモンマーレ」で、「低・未利用魚」について学習しました。

漁師が捨てる理由や、活用の必要性などの説明を受けた後、ノロゲンゲ、ミシマオコゼ、ワニエソといった低利用魚に触れました。ゆうせいくんの感想は…

「アオミシマのキバがすごい！ヌタウナギはぬめぬめして、タチウオはトゥルトゥル‼」

見るのも聞くのも初めてづくしの低・未利用魚。今後の活用法など課題を考える機会となりました。

その後加茂レインボービーチで、これまで学んだことをクイズにした「学びの復習3択クイズ大会」を行い、2班に分かれてチームで協力して大型ボートをこいだり、砂浜でサザエの貝殻を使ったボッチャで勝負したりと、頭と体を使ったシーアクティビティを思う存分に海を楽しみました。

昼は加茂水産高校で浜のお母さんたちが愛情をこめて調理した地元の海の幸がたくさん詰まったごちそうを味わい、漁村の食文化に触れました。

「ベニズワイガニのカニ汁にホタテのおにぎり、タラフライ、どれも本当においしい！浜のお母さんたちが作ってくれた庄内浜のごちそうは、安心安全に地魚が食べられてうれしい」とおいしそうに話しました。

午後これまで学んできたことと海を守るために伝えたい思いをこめた作文とイラストにまとめた卒業制作。

ゆうせいくんのテーマは、海の課題、磯焼けについて。

「海の生き物が好き、海が大好き！」というゆうせいくんだからこそ、海を守っていきたい思いは人一倍です。アクティビティなどを通して学んだこれまでの海洋塾でのさまざまな経験が築き上げられ、すてきなアイデアに発展し、完成しました！

ぼくは最近磯焼けがすごいと聞いたので、海藻がおおいしげっていて、そこに生き物がたくさんいるというアイデアを書きました。 それと、海がきれいだから魚がよろこんでいるところを書きました。

今回の「やまがた海洋塾」でかつての塾生で現役高校生のラムちゃんが、ボランティアで運営スタッフとなり、大活躍してくれました！その姿に触発されたゆうせいくんは、「この二日間めっちゃ楽しかった‼ぼくも高校生になったら、ボランティアで手伝うから、待っててねー！！」と、元気よく手を振り、その場を後にしました。

待ってるよー、ゆうせいくん！　山、川、海、人とのつながり、海のミライ、一緒に大事にしていこうね！

海のキッズサポーター　プロフィール

お名前：ゆうせい（小6）

海のキッズサポーター公式ページ　　　https://uminohi.jp/kidssupport/