レポート
2023.12.21

【海のキッズサポーター】そうや君「慣れ親しんだ大好きな海を守りたい!」

海に興味・関心がある小学4年生から中学3年生までの子どもたち「海のキッズサポーター」。

「海のキッズサポーター」は、海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加しながら、海への理解を深め、海のミライを考えていく、個性豊かな子どもたちです。

今回は山形県の「海のキッズサポーター」、そやぽんくんこと、そうやくん(小6)の「やまがた海洋塾」の活動をご紹介します!

海に近い場所に住んでいるそうやくん。海は大好きな釣りを通して、慣れ親しんでいる大切な場所です。「海はきれいで、魚がたくさんいる。涼しい風を感じられるところも大好き。ごみ拾いにも興味があり、ずっと海洋塾に参加してみたかった。」と今回「やまがた海洋塾」に参加しました。

海の良さを熟知し、大切な場所を大事に守り続けたい、という海のミライを考える姿が頼もしいそうやくんです。 

全身で五感を使って学んだ山、川、海のつながり

画像⓵ 画像⓶ 画像⓷

そうやくんが参加したこの日の「やまがた海洋塾」は、午前は県海浜自然の家で、鳥海山と日本海に囲まれた遊佐町の多様な自然、遊佐の湧水、山と川、海のつながりを学習。

ニジマスと「県の魚」サクラマスを掛け合わせた県産のサーモン「ニジサクラ」(重さなんと1.7キロ!)を観察し、昼食でお刺身、燻製、塩焼きを贅沢に食べ比べ、庄内のおいしさが詰まった名物の遊佐カレーを堪能。鳥海山の伏流水で炊いたお米、庄内浜で取れた紅エビ、遊佐特産のパプリカがトッピングされた山、海、川の恵みをまるごといただく遊佐カレーに、そうやくんを始めみんな大満足のランチタイムになりました。

 午後は、鮭が遡上するルートをたどり、鳥海山に端を発す湧水のみを水源としている「丸池様」付近までの2.5キロを、鮭の気持ちになってカヌー体験。

カヌー初挑戦のそうやくんは、「楽しかった!チームワークが必要で、結構早く進んだ。左に曲がる時に、逆側の右の方に漕いで曲がるのは驚きだった。」と楽しさの中にも、発見や学びがたくさんあったようです。

 この日の最後は釜磯海水浴場で、海底から伏流水が湧き出る吹き出し口に、足を沈ませるなど約水温12度の湧水を体感し、ライフセーバーの深瀬先生から、海難事故の備えを教わりました。

この日のそうや君の気になったことベスト1は…、湧水‼「『丸池様』はきれいな青緑色の湖で、湧水が出ていた。釜磯海岸で触った湧水は、とても冷たくて驚いた。 こんなに色んな場所に湧水がでているとは思わなかった。」と、山、川、海の恩恵や、つながりを全身で五感を使い、学びがいっぱいの一日となりました。

 

驚きや発見の中から見えてきた海のミライ

画像⓸  画像⓹  画像⓺

最終日の午前は庄内浜の漁獲量が少なくなっていることや、漁で取れても捨てられる「低・未利用魚」など、庄内浜で抱えている課題について熱心に耳を傾けながら、メモをとるそうや君の姿がありました。

その後加茂レインボービーチで2班に分かれ、頭と体を使ったシーアクティビティ「学びの復習3択クイズ大会」を行い、2日間で学んだことを思い出すためのクイズに挑戦。

チームで協力して大型ボートをこいだり、砂浜でサザエの貝殻を使ったボッチャで勝負したりと、全力で海を満喫しました。

午後は地元の3種類の味噌と、「低・未利用魚」を有効活用して作った魚のだしなどを使った「みそ玉」作りに取り組みました。鶴岡市「魚亭 岡ざき」店主の岡崎先生から作り方を教わりながら、干しエビやあおさ、手毬ふなど、それぞれ好きな具材を入れ個性あふれるみそ玉を作りました。

そして卒業制作として、これまで学んできたことと海を守るために伝えたい思いを込めた作文とイラストを制作。そうやくんの卒業制作テーマは、「低・未利用魚」です。

この日そうやくんは卒業制作の発表を含めてその時々で積極的に挙手をして、海への意見や思いを発表する場面が何度もありました。学びや発見をそのつど整理し自分の言葉で発表し、仲間と意見交換しながら白熱した時間をみんなで共有しました!

そうや君の海のお仕事体験レポート

イラスト

低・未利用魚を捨てずに、売ってもらって、みんなにおいしさを伝える。(深海魚など)そして、低・未利用魚を料理店のメニューとしてもらえれば、海にはいろいろな魚がいて海は親しみやすいことを伝えていきたいです。

「あらためて庄内浜の魅力と課題を知って驚いた。山形の海や砂丘はきれいで、魚の種類が多い!

釜磯海岸で、湧水が流れていたのにはびっくり!

昔の漁業や魚の住みやすい環境作りを学んで、これから魚のつかみどりもしてみたい!」

と、「やまがた海洋塾」の参加で地元の庄内浜でも驚き、発見の連続だったそうやくん。

また今後の抱負として、

「プラスチックを捨てないで豊かな海を守る。 

地球温暖化を止めて、いろいろな予防法で海の温度を保ちたい。」

などさまざまな課題を考え、海のミライを守りたいと語る「海のキッズサポーター」そうやくんに一層の頼もしさと“海ごころ”が備わりました。

海のキッズサポーター プロフィール

そうや君写真

 

ニックネーム:そやぽん(小6)

海のキッズサポーター公式ページ   https://uminohi.jp/kidssupport/

イベント詳細

イベント名海のキッズサポーター
\ 記事をシェアしよう /
X LINE ニュースを共有

関連リンク

親子がイカの一夜干しと貝殻クラフトに挑戦
レポート
2024.07.23

親子がイカの一夜干しと貝殻クラフトに挑戦

旬の味覚岩ガキに舌鼓in吹浦漁港
レポート
2024.07.23

旬の味覚岩ガキに舌鼓in吹浦漁港

ページ内トップへ