港町である酒田市で海の匠として伝統の技を受け継いでいる斎藤染工場。大正15年から続いているこの工場では、暖簾や法被等の染め物を作っています。日本の伝統である”印染”を初代から守っており、漁の安全や大漁を祈願して掲げられる”大漁旗”もまた斎藤染工場が手掛ける伝統工芸です。夫婦二人三脚で時代が変わっても技法は変わらず、小物作りにも力を入れ、新たな時代の染物店の姿をつくりだしています。以前に比べると注文が減ってきている大漁旗だが、長い歴史で育まれてきた海の匠の技は今も脈々と受け継がれています。子供の頃から生活の一部となってきた大漁旗で漁業を応援しています。