一般社団法人 ローカルラボは、地域の課題魚「LOCAL FISH」を活かしたオリジナル缶詰のアイディアを募集する「LOCAL FISH CAN グランプリ2023」を開催しました。
本年は、全国の高校生から57チームの応募があり、二次審査までを通過した9チームによる決勝大会を10月8日(日)に行いました。本プロジェクトは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる”日本財団「海と日本PROJECT」”の一環として実施しています。
山形県からは鶴岡市の羽黒高校が決勝大会に進出しました。今回のこの企画を立てるために、漁師さんや山形県水産研究所や市内の飲食店などに協力を仰ぎ、庄内浜の課題をしっかりとリサーチし、・獲れていても売り物にならない魚がいること・食べるために、かなりの手間がかかる魚もあること・山形県は海上養殖に適した場所がなく、天然魚のみに依存していることなどの課題を聞き、考案したのは「コノシロを具材に使用したラーメンスープ缶詰め」です。コノシロの知名度を上げ、食品としての人気を高めるために、山形の絶対的県民食“ラーメン”とコラボさせようという、この柔軟な発想が高校生ならではです。そして、食材として最もネックとされる小骨の多さは、缶詰にすることで圧力をかけ、柔らかく骨まで食べられるようにすることで、コノシロの魚本来の美味しさを味わってもらえる!というミラクルなアイデアで誕生したこの商品名は「コノシロの乱 ラーメンの援軍」です。惜しくもグランプリには選ばれませんでしたが、それぞれ地域の海の課題が詰まった缶詰が完成しました。
開発中のコラムはこちらから⇨未利用魚 新時代! – 庄内浜テロワール (terroir-shonaihama.jp)