山形県の海のキッズサポーター、「あい」こと舟山愛凛さんの活動をご紹介します!
愛凛さんは、様々なプログラムを通して海と触れ合い山形の海の魅力や課題を学ぶ「やまがた海洋塾」に2年連続で参加してくれた、海が大好きな小学生です。
波が押しては引いていく様子を眺めたり、波の音を聞いていると心が落ち着いてくるそうで、そんな優しく雄大な海が好きなのだそうです。
今年の海洋塾での愛凛さんの様々な活動をご覧ください。
海洋塾は初めて会う仲間たちと親睦を深めるためのアイスブレイキングゲーム「私はだぁれ?」から始まります。自分の背中に貼られた海にまつわるお題を仲間たちがジェスチャーで表現し、それが何なのかを当てるゲームです。
愛凛さんの背中に書かれたお題は「ライフジャケット」。ジェスチャーで表すには難易度の高い難問でしたが、仲間たちの工夫を凝らした動きを見て見事正解! 終わったころには緊張も解け、笑顔で溢れていました。
次に、海の恵みを知るという観点から、海水から塩をつくる実験を行いました。
一般家庭で使用される食塩とは異なり、海水からつくった塩にはマグネシウムやカリウムといったミネラル成分が豊富に含まれています。それは山でつくられた栄養分が川を伝って海に流れ出ているからです。
愛凛さんは海水を煮詰める作業をしたり、塩がどのように作られているのかその様子をみんなに実況してくれたりしました。そうしてできた海水塩を実際に舐めて食塩と比較してみると、「塩辛さが少なく、まろやかな味!しょっぱさ以外にも色んな味がする」と教えてくれました。
海水塩は山と海のつながりを感じることができる「自然の恵み」だということを実感し、山を守ることは海を守ることにもなることを学びました。
海と山がつながっていることを学んだ後は、今度は自分が「水」になってそのつながりを体感します!カヌーに乗って河口から上流へ、そしてまた河口へ移動することで水の流れと循環を五感を使って学習することが目的です。
はじめに陸上でオールの使い方や操縦方法などをインストラクターの方々から教わります。愛凛さんも真剣な眼差しです!
いよいよカヌーに乗り込み出発!上流に向かって進むのは流れに逆らうことになるため操縦に慣れるまで大変そうでしたが、愛凛さんはバディと息を合わせて順調に進んでいました!
水面に触れてみると上流に近づくにつれて水温が低くなっていることなど様々なことに気づいたようでした。
上流まで辿り着くといったんカヌーから降りて休憩です。歩いて山の中に入るととても静かで澄んだ空気が流れていました。そして目の前に現れたのは美しい青色をした澄み切った池でした!この池は「丸池様」と呼ばれる伏流水が湧き出てできたもので、古くから神聖な場所として大切にされている場所です。愛凛さんや仲間のみんなも思わず、「きれい…」「すごい..」と漏らし、息をのんでいました。
丸池様がある鳥海山周辺では伏流水が湧き出るポイントが多数存在し、なんと砂浜からも湧き出ています!
海から湧き出ているのに真水という珍しい現象も体験できました。
この日は、仲間たちと学びを共有するためにシーアクティビティを行いました!
愛凛さんメガSUPの先頭に乗って海へ漕ぎ出します。仲間たちと協力して上手くバランスを取りながら進む愛凛さん、とても楽しそうです!
これまでそれぞれが学んできたことを共有するクイズでも自分の意見を出し合って正解を導き出していて、大人も驚くような鋭い回答も飛び出しました!
海洋塾を修了したころには海への知識も関心も深まり、さらに海が大好きになりました!