山形県の海のキッズサポーター、「ナッツ」こと結城凪都くんの活動をご紹介します。
凪都くんの将来の夢は、”海鮮物の料理人”になることだそうです。山形の海では約130種類の多彩な魚介類が水揚げされ、豊かな食文化を支えています。
魚と料理が好きな凪都くんは、山形の海の幸を活かした料理人になるためのステップとして「さばける塾」に参加したほか、海好きが高じて「やまがた海洋塾」にも参加してくれました! その活動の様子に密着しました。
「海のキッズサポーター」は、海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加しながら、海への理解を深め、海のミライを考えていく、個性豊かな子どもたちです。
さばける塾には初参加の凪都くん。今回は「ホテルリッチ&ガーデン酒田」の総料理長 佐藤シェフを講師にお招きし、イカとアジのさばきと調理にチャレンジしました。
イカは山形県内で最も水揚げ量が多い魚種であり、まさに地域を代表する海産物の一つであること、昔から盛んに漁が行われてきたことで独自の食文化が作り上げられてきたこと、海洋ごみ問題や気候変動などの影響で海の中に異変が起こっていることなどをシェフの説明から学んだ凪都くんは、魚を食べられるありがたさや海洋資源を守っていく重要性を改めて感じているようでした。
海や魚について学んだあとは、お待ちかねの魚さばきの実習です!
シェフの実演を見てから実際に自分の手で魚をさばきます。はじめは独特の包丁の使い方や手順に少し戸惑っているように見えましたが、そこはさすが料理好きの凪都くん!回数を重ねていくうちにどんどん上達していきました!
手際よく料理を完成させたら次は実食です。今回のさばける塾では「イカのパスタ」と「アジバーガー」を作りました。
地元産の食材を使い、自分の手でさばき、自分の手で調理した料理は格別なようで、食べた瞬間思わず笑ってしまうほど美味しかったようです!
今回のさばける塾を通して、魚のさばき方はもちろん、山形の海や漁業の特徴、海の中で起こっている変化やその問題に対してどのようなアクションを起こせるかなどたくさんのことを学びました。料理人の夢にまた一歩近づいたのではないでしょうか。
様々なプログラムを通して海と触れ合い、山形の海の魅力や課題を学ぶ「やまがた海洋塾」にも参加した凪都くんはここでもたくさんのことを学んだようです。
漁業実習船鳥海丸での乗船体験では、普段は入ることのできない操舵室に特別には入れてもらい、そこで行われている仕事の様子や特殊な機器たちの働きなどを船員さんに教えてもらいました。船から見える景色は普段の生活の中では決して見ることのできないものばかりです。海沿いに作られた港や町並みからは人の暮らしと海が密接につながっていること、山・川・海が近い庄内の海では自然の循環にとって水が重要な役割を担っていることなどを、隊長や仲間たちとの会話の中で発見していました。
船を降りてからは、磯で獲れた海洋生物に実際に触れたり、海の危険とその対処法などを学び、さらに海への知見を深めていました。