レポート
2023.01.31

【海のキッズサポーター】将来は古代生物学者!? 海が大好きな小学生

山形県の海のキッズサポーター、「おがっちゃん」こと尾形勇虎くんの活動をご紹介します!

勇虎くんの将来の夢は、”発掘や古代生物を調べる仕事”。山形県内ではヤマガタダイカイギュウやマムロガワクジラといった絶滅してしまった海洋生物の化石が発掘されています。海に生息していたはずの生き物の化石が、海から遠く離れた山や陸地で見つかることが面白いと感じ、海への関心が高まったそうです。

今回はそんな海が大好きな勇虎くんが「やまがた海洋塾」と「さばける塾」に参加した様子をご覧いただきます!

「海のキッズサポーター」は、海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加しながら、海への理解を深め、海のミライを考えていく、個性豊かな子どもたちです。

 

「やまがた海洋塾」初参加! 漁業実習船鳥海丸に乗船!

様々なプログラムを通して海と触れ合い、山形の海の魅力や課題を学ぶ「やまがた海洋塾」に参加した勇虎くんは、漁業実習船鳥海丸に乗船しました。

大きな船の迫力に興奮しながらもいざ乗船!船が出発すると、普段の生活では見ることのできない海からの陸の様子や港に停泊している見たことのない船、沖に行くにつれ徐々に変化していく美しい海の色などに目を輝かせていました。

昼食のカレーも船上で頂きました!船乗りたちは船上でも曜日感覚を失わないように毎週決まった曜日にカレーを食べるそうです。その理由を興味深そうに聞きながら、美味しく完食していました。

酒田を出発し加茂に到着したところで鳥海丸からカッターボートに乗り移って上陸しました。船の上から山や海を観察することで、海・山・川はつながっており、生態系や人々の生活に密接に関係していることを実感しているようでした。

伝統的な漁の体験! そして海洋塾卒業

磯見漁と呼ばれる伝統的な漁を間近で観察しました。この漁は小さな船の上から箱眼鏡で海底を見ながら貝などを探し採取する古くから行われている漁法です。
海中を覗きながら片手で船を操縦する巧みな漁師の技術に勇虎くんは感心していました。
また、漁師が磯で捕まえた貝類やタコなどの海の生物に直接触れる機会もあり、生きた海洋生物を目の前で観察し触れることができる貴重な体験となったと同時に、山形の海の豊かさを知るきっかけにもなりました。

屋外の活動ではアクティブに活動に取り組みながらも、座学でも講師たちの話に真剣に耳を傾け、しっかりメモを取って学習していました。人間の手によって自然の循環を壊してしまっている問題があるのと同時に、人間によって守ることができる自然もあることを学びました。

最後は、塾長から卒業証を受け取り海洋塾は修了。次世代の海の担い手として、山形の海の魅力や課題を卒業制作に込めました。

 

さばける塾に参加!

「やまがた海洋塾」への参加をきっかけにさらに海への関心が高まったという勇虎くんは「さばける塾」にも参加! 今回は山形県で最も水揚げ量の多い魚種である「イカ」と家庭でもよく見るポピュラーな「アジ」のさばき・調理に挑戦しました。

講師のシェフからさばき方を教わった後、今度は実際に自分で魚をさばいてみます。
はじめは慣れない作業に苦戦していましたが、ゆっくりと丁寧に包丁を入れ、見事三枚おろしに成功!上手くさばくことができて嬉しそうな表情がこぼれていました。

イカとアジをさばいた後は調理に移ります。イカのパスタとアジバーガーを2品を作りました。
ボリュームのあるアジのピカタを崩れないように慎重にバーガーに重ねて完成!

自分でさばき、調理した料理は絶品だったそうです!

美味しい山形の海の幸を味わいながら、気候変動による海産物の変化や失われつつある食文化についても学び、海が直面している問題に思いを巡らせました。

プロフィール

ニックネーム:おがっちゃん

海のキッズサポーター公式ページhttps://uminohi.jp/kidssupport/

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