鶴岡市鼠ケ関の弁天島周辺で20~22日の3日間、鼠ケ関灯台の誕生100周年を祝う記念イベントが開催されました。
弁天島の端に立つ鼠ケ関灯台は1925(大正14)年に完成し、地域の海上交通の安全を大きく向上させました。1978年の大規模改修で無人化され、2016年には「恋する灯台」に認定されて観光資源としても親しまれています。
記念イベントは、灯台を中心に地域の魅力を再発見してもらおうと、▽みなとミライねずがせき企業組合▽NPO法人自然体験温海コーディネット▽SIGNING▽鼠ケ関自治会―の4団体が実行委員会を結成し、日本財団「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて企画されました。
初日の20日には、鼠ケ関小学校の子どもたちでつくる「念珠関辨天太鼓子供会」の17人が、力強い和太鼓の演奏でオープニングを盛り上げました。
2日目と3日目には、海を眺めながら楽しむ「テントサウナ体験」や、マリンパークねずがせきでの「シーカヤック体験」、鼠ケ関灯台内部を見学して日本海の大パノラマを堪能する「灯台内部ツアー」など、体験型の企画が親子連れに人気を集めました。さらに、鼠ケ関公民館では灯台の100年の歩みを振り返る「歴史写真展」も開かれ、多くの来場者が足を止めていました。
100年の時を超えて、灯台は地域を見守り続けています。和太鼓の響きと笑顔あふれる体験イベントが、その歴史を未来へとつなぐ一歩になったようです。