鶴岡市湯野浜地区で10日、地元住民による手作りイベント「第4回湯野浜伝統芸能まつり」が開かれました。地域に伝わる伝統芸能を後世へ受け継ぐとともに、温泉街を盛り上げる取り組みです。会場は市湯野浜振興センター・コスパ大ホールでした。
同まつりは、湯野浜地区社会福祉協議会(高橋修也会長)が主催し、湯野浜地区自治会(後藤重好会長)が共催。2022年度に鶴岡市の「鶴岡地域まちづくり未来事業」の助成を受け、コスパ前に整備された「渚のステージ」を活用して始まりました。かつて行われていた盆踊りなど夏祭りを復活させ、湯野浜奴(やっこ)振りや湯野浜神楽といった伝統芸能を披露するのが特色です。
この日はあいにくの雨で屋外ステージから屋内に会場を変更。まつりは湯野浜小学校1~5年生の有志による「浜っ子サンバ」で幕を開け、続いて地元の女性グループ「湯さ来い海賊(よさこいパイレーツ)」が元気いっぱいの踊りで観客を楽しませました。
さらに、湯野浜温泉神社例大祭で披露される「湯野浜奴振り」や、獅子頭で病魔を払うことを起源とする「湯野浜神楽」、結成から半世紀を超える「日本海荒波太鼓」などが次々と登場し、会場は大きな拍手に包まれました。
最後には自由参加の盆踊りや花笠音頭が行われ、ミニ花火の打ち上げで締めくくられ、地域の夏を彩る一日となりました。
雨にも負けず、伝統芸能と地域の熱気でしっかり盛り上がった様子が伝わってきます。湯野浜の夏の風物詩として、これからますます続いてほしいですね。