レポート
2025.10.23

小中学生が「おもてなし」 外航クルーズ船ウエステルダム寄港、庄内の秋を満喫

 外航クルーズ船「ウエステルダム」(オランダ船籍、総トン数8万862トン)が21日、酒田市の酒田港古湊埠頭に寄港しました。秋風が吹く中、港に降り立った乗客たちはオプショナルツアーで羽黒山や加茂水族館、本間美術館、山居倉庫などを巡り、市街地や埠頭では市民の手作りのおもてなしを受け、庄内地方の秋を満喫しました。

 ホーランド・アメリカ・ライン社(米国)が運航する同船は、「洋上の美術館」とも呼ばれる美しい内装が特徴です。客室数は982室、乗客定員は1964人で、歴史的な絵画が並ぶギャラリーバーや異国情緒あふれるデッキレストランなどで食事も楽しめます。今回のツアーは12日に横浜港を出港し、神戸、福岡、韓国・束草(ソクチョ)、函館、小樽など12カ所を巡る15泊16日の行程で、酒田港に寄港しました。

 21日午前10時ごろ、入港した乗客を太鼓道場「風の会」(酒田市)の和太鼓演奏や酒田舞娘、山伏らが盛大に出迎えました。酒田市泉小学校の5年生42人は、手裏剣などの日本風ゲームやダンス、太鼓演奏を披露し、乗客たちに「おもてなし」をしました。

 埠頭内には地元の民芸品店や郷土食の販売ブースも並び、多くの乗客や乗員が買い物を楽しみました。遊佐町の遊佐中学校・遊佐高校の生徒9人は、「道の駅鳥海・ふらっと」ブースで町の特産品や魅力を英語で紹介。名所の写真入り缶バッジをプレゼントし、「Please come visit YuzaTown next time.(次はぜひ遊佐町にも遊びに来てください)」と笑顔でPRしました。

 なお、酒田港には23日には、全室スイートの最上級カテゴリー「スーパーラグジュアリー」を誇るマーシャル諸島船籍「セブンシーズ・エクスプローラー」が初めて寄港する予定です。

子どもたちの笑顔と元気なパフォーマンスが、海外からの乗客に庄内の秋の魅力を伝えました。地域と観光客をつなぐ、あたたかい交流のひとときとなったようです。

\ 記事をシェアしよう /
X LINE ニュースを共有

関連リンク

【庄内農業高校×加茂水産高校】”ワニエソらーめん”開発プロジェクト01
レポート
2025.10.09

【庄内農業高校×加茂水産高校】”ワニエソらーめん”開発プロジェクト01

クラゲ展示100種を目指し繁殖研究進む
レポート
2025.09.30

クラゲ展示100種を目指し繁殖研究進む

ページ内トップへ