全国から集まった大学生ボランティアが8日、鶴岡市・由良海岸で清掃活動に取り組みました。冷たい海風が吹く中でも、学生たちは「体を動かしているからむしろ暑い!」と声を弾ませながら、漂着ごみの回収に励んでいました。活動は9日も行われる予定です。
この清掃活動は、全国約80大学・約2700人が加盟するNPO法人「国際ボランティア学生協会(IVUSA)」が実施したものです。同協会は「美しいやまがたの海プラットフォーム」や東北公益文科大学と連携し、2016年から年1〜2回、遊佐町や飛島、鶴岡市など庄内地域の海岸で継続的に活動しています。
初日は、由良地区のホテル八乙女西側で実施され、関東や関西の大学生、そして公益大の学生など約30人が参加しました。学生たちは海岸一帯に打ち上げられたペットボトルやプラスチックごみ、漁具などを手分けして拾い集めました。
当日は冷たい風が吹いていたものの、時折小雨が落ちる程度で、学生たちは「頑張ろう!」「おー!」と互いに声を掛け合いながら、終始明るい雰囲気で作業を続けました。
プロジェクトリーダーの上智大学2年・駒田梨桜さん(20)は「今回は日常ごみが多く、ペットボトルやスプレー缶が特に目立ちました。海岸で捨てられたものだけでなく、川から流れ着いた可能性もあると思います」と話しました。
さらに、「ごみを拾うだけでは問題の根本解決にはつながりません。地域の皆さんとの連携を深め、活動を広げていきたいです」と今後の意気込みも語っています。
由良の海をきれいにしたいという学生たちの思いが、地域の未来を明るく照らしてくれますね。