レポート
2025.12.02

サケの採卵やつかみ捕りに挑戦 あつみ小児童が自然の営み学ぶ

 鶴岡市立あつみ小学校(佐藤英与校長、児童102人)の4年生が28日、大岩川地区を流れる庄内小国川でサケのつかみ捕りや採卵、人工授精を体験し、命の大切さや自然環境の循環について学びました。

 この取り組みは、地域の農林水産業に関心を持ってもらうことを目的に毎年実施している「天魄山森林自然教室」の一環で、対象は同校の3〜5年生です。市温海庁舎が協力し、やまがた緑環境税を活用して外部講師を招いて行っています。

 この日はまず校内でサケの生態についての説明を受けた後、児童たちは庄内小国川漁業生産組合(本間喜代治組合長)のふ化場へ移動しました。全長70〜80センチほどのサケのつかみ捕りに挑戦し、勢いよく跳ねるサケに驚きながらも、うまく捕まえると笑顔を見せていました。

 採卵体験では、本間組合長が雌の腹を開き、鮮やかな赤い卵が現れると、児童たちからは「すごい!」「イクラがいっぱい!」と歓声が上がりました。続いて、雄の腹を押して精液を出し、卵にかけて混ぜ合わせる人工授精の様子も見学しました。

 採卵を見学した佐藤凪君(10)は「イクラが一気に出てきてきれいでした。春になったら稚魚を放流するので、大きく育って戻ってきてほしいです」と話していました。

 体験後、児童たちは学校に戻り、サケのさばき方を学んだほか、どんがら汁の味わいも楽しみました。今回授精した卵からふ化した稚魚は、4年生が来年3月上旬に小国川へ放流する予定です。

サケの命に触れた経験が、子どもたちの心に自然を大切にする気持ちを育ててくれそうですね。

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