庄内浜の最南端に位置する、鼠ヶ関漁港。
水揚げ量は、年間180トン以上。全国有数のエビの産地として知られています。
この漁港の市場には、全国でも珍しい「競り」の方法が今も残っています。
JFやまがた 念珠関支所 支所長代理の佐藤洋二さんによると、
「この辺では『札読み』と呼んでいます。札読みしているのは、新潟県山北町と鼠ヶ関岳と聞いています。私の知る限り70年以上は続いている。」とのこと。
全国に2か所しかない、伝統的な競り。ますます気になりますね!!
一般的な競りが一つの箱を対象に価格を決めていくのと異なり、札読みは1度に7つの箱を対象にして競りを行います。
夕方、中売人たちが集まり、仕入れたい魚の番号に価格を書き込み、札読みが始まります。
価格の提示は一度だけ、一発勝負のセリなんです!
今年から札読みを始めた、JFやまがた 念珠関支所の田宮海輝さん。
「正確さとスピードを求められる。佐藤支所長代理に近づけるように頑張りたい」と、これからの意気込みを語ってくれました。
鼠ヶ関伝統の札読みは、若い世代にも受け継がれていきます。