被災地の支援は、身近なイベントへの参加からも始められます。次回はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
昨年7月の豪雨で被害を受けた山形県酒田市の復興支援を目的としたチャリティーイベント「第3回漁火(いさりび)まつり」が、6月13日夕方、酒田港東ふ頭交流施設「SAKATANTO(サカタント)」で始まりました。会場では、イカ釣り漁で使用する集魚灯を“漁火”に見立て、音楽とともに来場者が飲食を楽しめるビアガーデン風の空間が広がりました。イベントの収益の一部は、被災者支援にあてられます。
主催は、県漁業協同組合と「GOOD LIFE ISLAND合同会社」。このイベントは、昨年元日の能登半島地震をきっかけに6月に初めて開催され、11月には酒田市の豪雨被災者の支援を目的に第2回が行われました。
13日は天候にも恵まれ、開会式では県漁協の西村専務理事が「不漁が続いているイカ漁に、皆さまの応援が力になります」とご挨拶。GOOD LIFE ISLANDの本間代表社員も「このまつりは人と人がつながる場。出会いが生まれる時間にしたい」と語りました。
酒田市の加藤広晃総務課長兼復興推進主幹からは復興の現状について説明があり、「今後も被災者一人ひとりに寄り添い、誰ひとり取り残さない支援を続けてまいります」と話されました。
夕暮れ時には、酒田北前太鼓の力強い演奏とともに、山形船団のイカ釣り船3隻が集魚灯を点灯。幻想的な光が港を彩りました。サカタント内やキッチンカーでも飲食が提供され、多くの方々が楽しいひとときを過ごされていました。
事務局を務めた小笠原裕一さんは、「過去の開催以上に多くの方にご参加いただきました。酒田を元気に、明るくするきっかけになれば嬉しいです」と話しています。