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2025.08.29

東京大生、鶴岡・加茂をフィールドに体験活動

東京大学の学部生と大学院生による「体験活動プログラム」が25日から鶴岡市加茂地区で始まりました。参加したのは学生3人と大学院生2人の計5人で、29日までの4泊5日、加茂港周辺の町並みを訪ね歩いたり、地域住民と交流したりしながら、歴史や文化に触れています。最終日の28日には、活動を通して感じた加茂の魅力を発表する予定です。

このプログラムは、異なる文化や価値観に出会い、広い視野を養うことを目的に、東京大学が2012年度から各地で展開しているものです。大正時代から縁のある鶴岡市の風間家とのつながりから、国の重要文化財「旧風間家住宅丙申堂」を管理する公益財団法人克念社が大学に提案し、実現しました。

初日の25日、学生たちは丙申堂を見学した後、皆川治市長を表敬訪問。その後は加茂コミュニティセンターを拠点に「加茂まち歩きガイド」の案内で、鎌倉時代に造られたと推定される極楽寺の五輪塔や宝篋印塔(県指定文化財)、水産業で栄えた尾形家の洋館(大正時代建築)、春日神社などを巡りました。極楽寺では、石造に近江など関西地方の様式が見られることから、鎌倉時代ごろにはすでに海運交易があったと説明を受けました。

27日には、日本遺産の構成文化財の一つである善寳寺五百羅漢堂の見学や座禅体験も予定されています。

市役所を訪れた学生たちは「長くアメリカに住んでいたので、日本の歴史をもっと深く学びたいと思った」「鶴岡が“日本のシリコンバレー”だと知人に聞き、興味を持った」「地方創生に関心があり、地域の課題と向き合いたい」など参加の動機を語りました。同行した東京大学大学院の加藤隆宏教授(人文社会系研究科)は「鶴岡とのご縁を大切に、今後も体験活動を続けていきたい」と話しました。

外から訪れる若者の視点は、地域の魅力を改めて映し出してくれます。加茂の歴史や文化が、次世代の学びや地方創生のヒントにつながっていくと良いですね。

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